中国の重要政治イベントのまとめ
イベント名 | 時期 | 説明 |
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全国人民代表大会 (全人代) | 毎年3月 | 中国の最高立法機関で、政府予算や重要政策を審議・承認する。 |
中国共産党全国代表大会 (党大会) | 5年に1度(次回は2027年) | 党の最高レベルの会議で、重要政策や人事を決定する。 |
中央委員会全体会議 (中全会) | 不定期(通常年1回以上) | 党大会と党大会の間に開催され、重要政策や人事を議論する。特に3中全会が注目される。 |
中央経済工作会議 | 毎年12月 | 経済政策を審議し、翌年の経済方針を決定する。 |
中央政治局会議 | 定期的 | 党の最高指導部による会議で、重要な政策決定や人事が議論される。 |
中国の重要政治イベントのまとめ
全国人民代表大会 (全人代)
全人代は中国の国会に相当する最高立法機関です。毎年3月に北京の人民大会堂で開催され、約3000人の代表が出席します。ここでは向こう1年間の政治、経済、社会政策の運営方針を審議し、国防費を含む予算案を承認します。
中国共産党全国代表大会 (党大会)
5年に1度開催される中国共産党の最高レベルの会議です。党の重要政策や人事を決定する極めて重要な会議となります。
中央委員会全体会議 (中全会)
党大会と党大会の間に開催される重要会議です。特に注目されるのが3中全会で、党大会の翌年に開催され、中長期の主要な経済政策方針を決定することが多いです。
会議名 | 開催時期 | 主な議題・特徴 |
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1中全会 | 党大会直後 | 党指導部の人事を決定 |
2中全会 | 1中全会後 | 政府人事を決定 |
3中全会 | 通常は党大会の翌年 | 中長期の経済政策方針を決定。市場関係者の関心が高い。 例: 1978年の改革開放路線、2013年の市場志向改革 |
4中全会 | – | 党内統治や政治制度の改革を議論。 例: 2019年の香港統制強化 |
5中全会 | 通常は党大会の3年目 | 5カ年計画の草案を話し合う |
中央委員会全体会議 (中全会)のまとめ
開催期 | 開催時期 | 主な議題 | 特徴 |
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第20期 | 2024年7月15日-18日 | 中長期的な経済政策、技術革新、地方政府債務 | 中国式現代化の推進、経済停滞対策、不動産不況と消費低迷への対応 |
第19期 | 2018年2月26日-28日 | 党と国家機構の改革 | 統治機構の改革案が内定、経済政策よりも統治機構に重点 |
第18期 | 2013年11月9日-12日 | 市場志向の改革、一人っ子政策の緩和 | 資源配分に市場の決定的役割を確認、国家安全委員会の創設 |
第17期 | 2008年10月9日-12日 | 農村改革と発展 | 農村の経済発展と農業の近代化に重点 |
第16期 | 2003年10月11日-14日 | 社会主義市場経済体制の整備 | 経済構造の調整と改革深化 |
第15期 | 1998年10月12日-14日 | 国有企業改革 | 国有企業の効率化と市場経済への適応 |
第14期 | 1993年11月11日-14日 | 社会主義市場経済体制の確立 | 社会主義市場経済の基本枠組みを確立 |
第13期 | 1988年9月26日-30日 | 経済改革の深化 | 市場経済への移行と改革深化 |
第12期 | 1984年10月20日-23日 | 経済体制改革 | 経済体制の改革と開放政策の推進 |
第11期 | 1978年12月18日-22日 | 改革開放政策 | 鄧小平のもとで改革開放路線を決定 |
過去10回分の3中全会のまとめ
中央経済工作会議
毎年12月頃に開催される経済分野で最も重要な会議です。その年の経済情勢を振り返り、翌年の経済政策を審議します。
中央政治局会議
共産党の最高指導部による定期的な会議で、重要な政策決定や人事などが議論されます。