U小判2銭切手について調べてみた

切手
U小判2銭切手

 サンワダイレクトのUSB 4K 840万画素の顕微鏡を買ったので、小判切手が増えてきたので分類方法を調べてみたに続いて、U小判2銭切手について調べてみた。今回は4K顕微鏡でU小判2銭切手の用紙を特定できるのか調べることとする。

 調べた切手はこの7枚。どんな写真をどの程度集めれば用紙の特定ができるのかすらわからないので、まずは、表裏の全体と拡大写真、目打ち周辺の拡大写真を集めてみた。当然のことだが裏面は貼り付けた用紙の繊維の影響を受けている可能性があり、その見極めなく写真を使うことはできなさそうだ。また、目打ち周辺も汚れているものも多く、毛羽立ち状態を信じて用紙の推定に使ってよいのかもわからない…となると、用紙を推定するにあたり、一番信じられる繊維が写っている写真は表面拡大の写真のみとなる。これがわかっただけでも一歩前進。

番号表面全体裏面全体表面拡大目打ち周辺裏面拡大
なし
調べた7枚のU小判切手

 続いて、①から⑦の7枚の表面拡大を比べてみた。実は今回選んだ7枚は目打ちの数が10個のものをいくつか選んでいる。なぜ10個のものを選んだかというと、10個であれば用紙は木綿紙(粗紙)、ワラ紙、中期白紙、後期普通紙の4択となり、選択肢から最後期普通紙を外すことができるためである。しかし、それを持ってしても①から⑦がどの用紙なのか全く不明…そもそも、木綿、ワラの繊維っていったいどんな形状??とか、拡大写真に繊維は写っているけれども、それぞれの用紙の繊維の特徴とか、全くわかっていない。そこで、小判切手の用紙の特徴を調べた結果が下の表。

用紙特徴
木綿紙(粗紙)主に旧小判時代に使われた用紙で、U小判の極最初期にも使われた用紙。主原料は木綿であるが、徐々にワラが混入され、U小判の時代には稲わらが多く含まれているものもある。第1号抄紙機にて製造された用紙と考えられ、漉き目は横斑点であることが普通。目の荒い粗末な用紙。
ワラ紙U小判初期に一般的に使われた用紙で、主原料は稲藁である。漉き目は一般的に縦斑点である。第2号抄紙機にて製造された用紙と考えられる。
中期白紙中期印刷に使われた用紙で、ワラ紙の漂白が進んだ良質の用紙。漉き目は一般的に縦斑点である。第2号抄紙機、第3号抄紙機にて製造された用紙と考えられる。
後期普通紙100面版に使われた用紙が後期普通紙である。中期白紙ほど漂白度は高くない。第3号抄紙機、改造第2号抄紙機にて製造された用紙と考えられる。漉き目は一般的に縦斑点である。
最後期普通紙400面版に使われた用紙が最後期普通紙である。後期普通紙より良質な紙である。第4号抄紙機にて製造された用紙と考えられる。
小判切手の用紙の特徴のまとめ

 主原料の違いが各用紙でどの程度違うのかという情報がなく、抄紙機を使ったのかわかるということ。ただ、ワラ紙と中期白紙とで同じ抄紙機を使っている可能性、中期白紙はことなる抄紙機を使っている可能性とかを考慮する必要がありそうだ。といっても、抄紙機の違いが用紙に対してどんな違いになるのかとか、全く不明。用紙の推定は難しい、、、

 目視ではさっぱりわからないので、これらの画像をAIにきいてみた。結果は、①のみが中期白紙、それ以外が後期白紙となった。今回判定に使用した写真の倍率が少し気になったので、4K顕微鏡の最高倍率である約390倍にして①の撮影し、その写真に映る繊維の特徴をAIにきいてみた。結果は木綿紙(粗紙)となり、同じ切手に対して先程と推定結果が変わってしまった… この切手の消印を調べてみたら、明治23年と書いてあるように読める。明治23年になると後期普通紙が普通に使われているのに対して、木綿紙(粗紙)は明治16年頃までしか利用されていない。なので、年代的に木綿紙ではない可能性が高い。これ以上調査を進めるには情報が足りないため、今回はこれで終了。小判切手の用紙を推定できるようになるには、まだ先が長い…

①のU小判2銭切手の最高倍率画像
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