まとめ
日経平均株価連動ETFの規模は日経平均株価に連動するETFの合計純資産総額は約10兆円程度と言われています。日経平均との上昇率の乖離が大きく、日経平均の寄与度が高い銘柄ほど換金売り規模が大きくなり、最大1,000億円規模となると思われます。
ファーストリテイリングの株価上昇率が日経平均株価の上昇率よりも10%高かった場合のリバランス売りの例
- ファーストリテイリングの日経平均株価における比重:
ファーストリテイリングは日経平均株価の中で最も比重が大きく、約10%を占めています。 - 相対的な上昇率の影響:
ファーストリテイリングの株価が日経平均より10%多く上昇したとすると、その比重は約11%に増加したと仮定できます。 - リバランスの必要性:
インデックスファンドは、この増加した比重を元の水準(約10%)に戻すためにリバランス売りを行います。 - 概算の規模:
11%から10%に戻すには、保有額の約9.1%(1/11)を売却する必要があります。
ETFの純資産総額10兆円の11%(上昇後のファーストリテイリングの比重)は1.1兆円です。その9.1%を売却するとすると、約1,000億円規模の売り注文が出る可能性があります。
ソフトバンクの株価上昇率が日経平均株価の上昇率よりも10%高かった場合のリバランス売りの例
- ソフトバンクの日経平均株価における比重:
ソフトバンクの日経平均株価における比重は、ファーストリテイリングほど大きくありませんが、仮に3%程度と仮定します。 - 相対的な上昇率の影響:
相対的な上昇率の影響により、ソフトバンクの比重が3%から約3.3%に増加したと仮定します。 - リバランスの必要性:
インデックスファンドは、この増加した比重を元の水準(約3%)に戻すためにリバランス売りを行います。 - 概算の規模:
3.3%から3%に戻すには、保有額の約9.1%(1/11)を売却する必要があります。
ETFの純資産総額10兆円の3.3%(上昇後のソフトバンクの比重)は3,300億円です。その9.1%を売却するとすると、約300億円規模の売り注文が出る可能性があります。
任天堂の株価上昇率が日経平均株価の上昇率よりも10%高かった場合のリバランス売りの例
- 任天堂の日経平均株価における比重:
任天堂の日経平均株価における比重は、ファーストリテイリングほど大きくありませんが、仮に2%程度と仮定します。 - 相対的な上昇率の影響:
相対的な上昇率の影響により、任天堂の比重が2%から約2.2%に増加したと仮定します。 - リバランスの必要性:
インデックスファンドは、この増加した比重を元の水準(約2%)に戻すためにリバランス売りを行います。 - 概算の規模:
2.2%から2%に戻すには、保有額の約9.1%(1/11)を売却する必要があります。
ETFの純資産総額10兆円の2.2%(上昇後の任天堂の比重)は2,200億円です。その9.1%を売却するとすると、約200億円規模の売り注文が出る可能性があります。